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<プロフィール>
ハッピーバンドは、平成8年度から13年度までの間に、知的障害養護学校(現・特別支援学校)高等部の部活動でバンド演奏に取り組んだ仲間が結成したバンドです。
平成10年度から、音楽部の卒業生は顧問の先生の呼びかけでOBバンドを組み、母校の学校祭で演奏していました。しかし、学校の音楽室を借りての年に数回の練習では満足のいく演奏が期待できない上、学生時代に指導してもらった顧問の先生も次々に転勤してしまうため、OBバンドとしての活動には限界がありました。そこで、平成14年(2002年)1月、数名のOBとその保護者有志が、学校から独立した自分たちのバンドサークル「ハッピーバンド」を立ち上げました。その年の4月に新卒業生が加入し、現在のメンバーとなりました。
ハッピーバンドでは、メンバーは全員養護学校の卒業生で、知的な障害を持っています。しかし、養護学校の音楽部として活動していたときから、顧問の先生をはじめ支援者は演奏に加わらず、メンバーだけで音楽をつくりあげてきました。ステージの上では彼らは自立しています。彼ら自身が音を聴き合い、自分たちの音楽をつくっているのです。
合同練習は基本的に月1回ですが、メンバーはそれぞれ自宅で練習を積み、合同練習に参加しています。
<運営について>
バンドの運営は、たくさんのサポーターによって支えられています。
メンバーの保護者は、練習場所の予約、合宿の手配、演奏会の調整や関係機関との連絡からステージ衣装の用意まで、メンバーたちの練習の裏でミーティングを持ちマネージメントしています。
演奏面では、養護学校音楽部のもと顧問の先生たちが中心になり、ボランティアで支援しています。オリジナル曲の作曲やコピー曲の編曲、楽譜づくり(普通の五線譜が読めるメンバーは少数です)、実際の演奏の指導などを担当しています。また、演奏会でのPA、録音なども行っています。
使用している楽器は、結成当時はボランティアの先生の私物を借りたり練習場にあるものを使ったりしていましたが、メンバーたちが自分の収入で購入するなどして、現在は全員が自分の楽器を持って練習に通ってきます。ミキサー、アンプ、ケーブルなどの機材も、出演料をいただいたときに購入したり、メンバーが出し合う活動費から購入したりして揃えてきました。
ハッピーバンドのメンバーが一生懸命に演奏する姿や、のびのびと感じたままに音楽を楽しむ姿は、観ている人々をハッピーにさせるパワーがあります。オリジナルの楽曲や、メンバーたちの言葉などが反映された歌詞にも要注目です。
ぜひ彼らの音楽に触れてみてください!
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